プレゼントイメージ

初めて貰った小さなプレゼント

プレゼントといったら普通はどんなときに貰うのでしょうか。
誕生日、クリスマス、何かの記念日。
大抵は、そんな理由のある日にもらう事が多いはずです。
それは付き合って数年の年下の彼氏からでした。
相手はまだ学生。
当然、プレゼントを購入するような余裕もあるわけでもなく、相手が気を使わないようにと、こちらからのプレゼントも控え。
デートの時も全て割り勘。
そんなのが当然の関係でした。
そんなある日、彼が突然デートで遠出をしようと言い出したのです。
遠出といっても、隣の駅へ出る程度ですが、私達にとっては本当に珍しいことで、ついつい相手の受験のことやお財布のことを口に出さず気にしてしまいました。
観光名所というわけでもなく。
名も無い街のちょっとした高台。
ハイキングかなってぐらいの軽いのりで、散歩するようについて行きデートををしてました。
ところが、このちょっとが中々強敵で。
道は険しくというか、坂が急で階段があったと思ったら長くて。
正直、こちらは体力も無くダメダメな年齢でしたので直ぐに音を上げて不満を口にしていました。
それでも彼なりに手を貸してくれたり、荷物を持ってくれたりと気をつかってもらい。
何とか到着したのは、ただのガードレールの道端。
これが見晴らしのいい公園とか、丘とかそういったものなら凄く様になるんですけど。
本当に道端で。
見晴らしは確かにいいけど、車が通るんじゃないかと思うような場所で。
どうしてここに来たのか、最初は全く意味も分かりませんでした。
彼の説明によると本当は夜景が綺麗な場所らしく、見せたかったけど門限があるので仕方なく昼に来たそうで。
さらに、そこから私の家と彼の家。
さらに彼の学校まで見える場所らしく。
そんな景色を彼女に見せるような漫画を読んでやってみたくなったそうです。
残念ながら私には学校以外判別がつきませんでしたが、そんなことを思いついて実行するあたりが可愛いな、なんて思っていると、彼が凄く辺りを気にしながら手招きをしたのです。
何かなと思い近づくと、封筒を差し出してきました。
見るからに手紙じゃない何かが入っている。
そんな膨らみのある封筒をです。
そして開けてみると、制服のボタンと手紙が入っていて。
もうすぐ卒業だから、これだけは渡さないといけないと思ってと言うのです。
手紙には早く大人になるので待っていてください。
これからはアルバイトもするから、今までの分もいっぱいプレゼントするねといった内容でした。
気にすることないとは思っていたけど、相手の方が気にしていたかもしれません。
そのボタンが彼からの初めてのプレゼントに。
今は大切な思い出の一つです。

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